歯周病と歯石取り SRPについて

今回は歯周炎の治療方法です。

前回の歯肉炎(しにくえん:歯ぐきをさわると血が出る状態です)では、血が出ないように歯ブラシと、歯の周りについてしまった歯石をとりましょうという話でした。ここではまだ歯の周りの骨は溶けていません。それでは、それよりもさらに悪くなっている歯周炎(ししゅうえん)、つまり歯の周りの骨が溶けてしまっている状態ではどうしたらいいのでしょうか?

基本は歯肉炎と一緒で「歯石取り」です。

虫歯になると虫歯菌をとるのと同じで、歯石と共に歯石の表面にこびりついている歯周病菌をとればいいのです。

歯周病菌は口の中にたくさんいますが、歯の表面にこびりついていなければ、骨を溶かすことはできません。

さて、歯石取りと言っても歯肉炎の時の歯石取りはあまり痛くありません。なぜなら、ついている歯石でも歯ぐきの際についている歯石をとるからです。

しかし、歯周炎の治療の場合は、歯ぐきの深いところについている歯石を取るため、痛いです。また、歯ぐきの深いところについている歯石は見えないため、歯ぐきの中をさぐりながら取ります。そうです、歯ぐきの中をさぐりながら取るので痛いのです。

ですが、ご安心ください。歯石取りが痛くならないように麻酔をします。また、見えない歯ぐきの中の歯石取りは手間と時間がかかります。ここで必要なのは、しっかりと訓練された歯石取りの技術です。そのため、当院では衛生士さんへの知識と技術への教育もしっかりとさせて頂いております。

しっかりと歯石取りができれば歯ぐきも引き締まり、歯と歯ぐきの間に歯石がたまりにくくなります。つまり、再び歯周炎になりにくく、血が出にくく、いい状態になります。

この歯ぐきの中の歯石をとることをSRP(S:スケーリング、R:ルート、P:プレーニング)と言います。これは保険処置で受けて頂くことが可能です。多くの方はこのSRPで歯周病治療が終わることができます。歯石の量にもよりますが、2~6回に分けて歯石をとります。

次回では、このSRPでも治せない場合の治療法を紹介させて頂きます。

佐々木歯科醫院

★住所:〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町1丁目6-7 北浜MIDビル1F
★TEL:06-6233-9670
★公式ホームページ:http://www.sasaki.dental/
★グーグルマップ:https://goo.gl/maps/qqqEwHmLsCJDyuu86

お電話のご予約06-6233-9670

初めての方専用WEB診療予約