活動報告　日本口腔インプラント学会認定医養成講座　100時間コースにて講演｜歯に関するコラム | ブログ一覧

今回は少し前の話になりますが、先日講演をさせていただきました。

京都インプラント研究所主催の日本口腔インプラント学会認定医養成講座で100時間コースというものがあります。

これはインプラント治療の基礎と技術を習得し、認定医という資格を取得するために歯科医師の先生方が受講されるものです。

受講生の先生方は7か月の期間、毎月1回土日に受講され、名前の通り、計100時間、講義や実習を受けられます。

その中でインプラントメーカー主催の回があります。

今回、光栄なことに、日々使用させていただいているデンツプライ・インプラントという世界シェアトップ3のインプラントメーカーから講演の依頼をいただきました。

講演の内容は、抜歯する歯をすべてインプラントにするのではなく、その前に抜歯するのかどうか吟味するのが大事ではないのか。また、抜歯しなくてもいいように、歯周病などほかの治療の技術と知識の習得に励むことも大事である、といったものです。

歯を抜くことは簡単ですが、歯科医師としてまずすべきなのは歯を残せるように努力することだと思います。

しかし、歯周病が進行しすぎてどうしても抜歯しないといけない、歯が割れていて抜歯しないといけないとなることもあります。その時にやっとインプラント治療をすることが本当に必要なのか？それとも他にもベストな方法があるのか考える姿勢が大事という、日々実践させていただいていることをお話しさせていただきました。

少しでもお役に立てればという気持ちでプレゼンテーションを準備しましたが、受講されている先生方は熱心に聞いていただいただけに嬉しかったです。

また、講演のあとに模型での実習のデモをさせていただきました。

実際のお口の中とは違いますが、骨に穴をあけるにもコツがありますので、そのいくつかを紹介させていただきました。

 

モニターに受講生の先生方が見やすい方向から映っているか確認しながらデモをするのはなかなか難しかったです。逆に手術の時は自分の手元しか見なくていいので、手術のほうが簡単かもしれません。

講演と実習のデモで90分ほど担当させていただきましたが、とてもよい経験をさせていただきました。

このような場での公演は自己満足に終わるだけでなく、意味もありません。ほかの先生方にもお役に立てるよう、これからも精進していきたいと思いました。